歯周組織再生療法の一つとしてエムドゲインを用いた方法があります。
エムドゲインは生後約6ヶ月齢の幼若ブタの歯胚からエナメルマトリックスタンパク質を含むタンパク質分画を精製し、製品化されたものです。
様々な研究結果から、
①上皮細胞の増殖抑制と細胞接着促進
②歯肉繊維芽細胞の増殖促進
③セメント芽細胞の増殖促進
④骨芽細胞の増殖促進
などの作用があることが明らかにされています。
このように、歯周病に罹患した歯の周りの骨を再生する一つの方法にエムドゲインがあります。
しかし、すべての歯周病の方に適してるわけではありません。
エムドゲインの適応症は
①歯周ポケットの深さが6mm以上
②エックス線写真にて骨欠損の深さが4mm以上
③骨欠損幅が2mm以上
④根面と骨壁の角度が25°以下
と、内容が難しくなってしまいましたが、エムドゲインをする前には精密な検査が必要になります。
気になる方は一度歯科受診をお勧めします。
⇧エムドゲインを用いた症例