歯周病の原因は、歯の汚れ歯垢になります。
歯垢には歯周病原細菌が存在し、その歯周病原細菌を口腔に持っている日本人の割合は、高校生の段階では5%未満にとどまっていますが、最終的には60%にまで達しています。
一体いつ歯周病菌に感染するのかというと、1つは食事の時です。
大皿料理で直箸を使うことにより他人の唾液がついた食べ物を食べることにより、感染する危険性が高まります。
一方アメリカでは、各人がフォークとナイフを使う食スタイルのため家族間の感染が少ないと考えられています。
歯周病原細菌が一度口の中にすみついたら除去することはできません。一生の付き合いです。しかし、中には歯周病原細菌に感染しても歯周病を発症しない人もいます。
歯周病原細菌を持っていても、その病原性と歯茎の抵抗力のバランスが保たれている場合は健康な状態でいられます。
バランスが崩れ、歯垢の病原性が増すと歯周病になってしまいます。
歯周病が怖いのは、単に口の健康を害するだけでなく、寿命との関係が大いにあることです。
歯茎からの傷から歯周病原細菌が血管に入ると全身に駆け巡ります。
歯周病になると、アルツハイマー病、脳血管や心血管の病気、糖尿病、リウマチ、がん、肥満などになりやすいことが最近わかってきました。
歯を磨いた時に出血が認められるような場合には、歯科医院に行くようにすることが大切です。
当医院では歯科衛生士が歯垢や歯石をしっかり除去してくれます。半年に1回は定期的にお口の掃除をしてもらいましょう。