TOPへ戻る

院長ブログ

下関市の歯医者・歯周病認定医【吉本歯科医院】

カテゴリ: 院長ブログ

エムドゲイン(歯周組織再生療法)

歯周組織再生療法の一つとしてエムドゲインを用いた方法があります。

 

 

エムドゲインは生後約6ヶ月齢の幼若ブタの歯胚からエナメルマトリックスタンパク質を含むタンパク質分画を精製し、製品化されたものです。

 

 

様々な研究結果から、

①上皮細胞の増殖抑制と細胞接着促進

②歯肉繊維芽細胞の増殖促進

③セメント芽細胞の増殖促進

④骨芽細胞の増殖促進

などの作用があることが明らかにされています。

 

 

 

 

このように、歯周病に罹患した歯の周りの骨を再生する一つの方法にエムドゲインがあります。

 

 

 

しかし、すべての歯周病の方に適してるわけではありません。

 

 

 

 

エムドゲインの適応症は

①歯周ポケットの深さが6mm以上

②エックス線写真にて骨欠損の深さが4mm以上

③骨欠損幅が2mm以上

④根面と骨壁の角度が25°以下

 

 

 

と、内容が難しくなってしまいましたが、エムドゲインをする前には精密な検査が必要になります。

気になる方は一度歯科受診をお勧めします。

 

 

若手会症例発表 2015.08.25.078

 

 

若手会症例発表 2015.08.25.079

⇧エムドゲインを用いた症例

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

子供の歯並びとあごの成長

歯並びが悪くなる原因の多くは6才までのあごの成長不足です。

 

 

 

永久歯が生えてくる6才までにあごの成長が不足していると、歯が生えてくる場所が足りなくなります。

 

 

 

もし、あごの成長が足りないまま歯が生えてしまうとガタガタな歯並びとなってしまいます

 

 

 

正しい成長に追いつくように治療してあげる必要があります

 

 

 

 

アゴを成長させるためには発育刺激が必要となります。つまり咬むことです

 

 

 

咬むことが重要となりますので正しい食生活をしなくてはいけません。

 

 

①正しい姿勢で食事をとる

足を床につけれる机と椅子にしたり、床に座る場合は正座で食事をとりましょう。

 

②食材を選ぶ

よく噛むために繊維質を多くし、煮込みすぎない。

 

③食卓から水やお茶をなくす

水分を取りながら食べるとよく咬まずに流し込んでしまいます。

 

④15分以上かけてリズミカルに咬む

早食いや、TVを見ながらダラダラ食べない。

 

⑤前歯でかぶりつきましょう

食材を細かく切らず、おかずはできる限りそのまま出しましょう。

 

 

 

 

images-7

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:小児矯正, 院長ブログ

歯根の治療は痛みが治りにくい!?

歯根の治療では神経を取ることになるので、治療を行ったらすぐに痛みが治まると思われがちです。しかし現実的にはなかなかそうはいきません
歯根の治療では歯の中を通っている神経(歯髄)を切断します。
歯を通る神経は、あごの骨の中を通って三叉神経から脳へとつながっています。この神経を一部切り取るわけですので数日、違和感が残ってしまうのです。
また、歯の神経が切断されたあとも歯の外側にある神経は残っていますし、歯に加わる力の鋭敏なセンサーである歯根膜の存在もあります。

 

 

 

もし感染が強く、歯の外側まで影響を及ぼすようになると違和感や痛みが生じてしまいます

 

 
さらに治療中に急に腫れたり痛みを生じてしまう場合もあります。
『術後疼痛』という現象で、治療している途中で起きます
原因はいろいろあり、歯根内を掃除する刺激で一部の細菌が一時的に元気になってしまうことや器具による歯根のつつき過ぎなどです

 

 

 

つつき過ぎがいけないといっても、歯根の先までキレイにしなければ根本的な治癒は望めないのですから、歯根を傷めない限りはしっかりと器具を奥まで通して掃除せざるを得ません。

 

 

 

 

歯根の治療はたまに違和感がしばらく続く場合がありますし、途中でラクになっても最後まで治療に通わないと再度違和感がでてきます。
そうなると治療期間もさらに長くなるのでオススメできません。根気強く治療に通いましょう

 

 

images-2

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:根管治療, 院長ブログ

5−D Japan総会に参加してきました

先週末は5−DJapan 第8回総会が品川で開催され参加してきました

 

 

 

IMG_2499

 

 

 

メイン講演の内容は治療計画の立案、治療からメインテナンスまでを歯科医師の立場から歯科衛生士の立場からどう取り組んでいるかをお話していただきました

 

 

 

IMG_2492

 

 

 

会場は多くの先生方や衛生士さん達で埋まり、講師の先生が関西の方であったのもあり、笑いに包まれる場面もありました

 

 

 

長期にわたり患者さんと関わり、メインテナンスを維持してもらい健康を保ってもらうことの重要性を改めて感じました

 

 

 

5−D総会には初めて参加しましたが有意義な週末になりました

 

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:院長ブログ

上田塾25周年記念講演会に参加してきました

先週末、博多駅のJR九州ホールで上田塾25周年記念講演会が行われました。

 

IMG_2453

 

 

 

全国から集まった参加者は600名ほどで会場がいっぱいになる程。

 

IMG_2422

 

〜これからの明るい歯科界を目指して〜をテーマに著名な先生方が講演されました

 

歯周組織再生療法をテーマに講演された白石和仁先生、水上哲也先生の歯周外科について勉強になり、大村祐進先生、山﨑長郎先生の審美症例に度肝を抜かれ、咬合については筒井照子先生に教わり、講演された先生どなたも素晴らしい講演でした。

IMG_2454

講演会の最後は上田先生の講演で、今まで先生が行ってきた包括歯科臨床の集大成を聞き、ものすごく勉強になりました。

 

IMG_2425

 

⇦記念パーティーにも参加し、様々な先生方にも出会え充実した週末を過ごしました。

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:院長ブログ

歯周病のサインとは

歯周病のサインは以前のブログにも記載しましたが

 

 

・口の中ネバネバする
・白い汚れ(歯垢=プラーク)や歯石がたくさんついている
・口臭がある
・歯と歯の間に食べ物がはさまる
・歯が長くなったように見える
・歯ぐきが赤く腫れている
・歯ぐきを押すと血や膿が出る
・歯がぐらぐらする
・かたいものがかめない
・歯を磨いたら血がでる
・歯がしみる

 

DSC_0065

 

 

こういった症状があれば歯周病のサインとなります。

 

 

 

 

 

 

また、歯科医院での歯周組織検査により歯周病に進行しているかを把握できます。

 

 

 

プローブという器具を使用し、歯と歯ぐきの間にある歯周ポケットの深さを調べます。

 

 

 

健康な歯ぐきの場合は、歯周ポケット3ミリ以下でポケットからの出血がありません

 

 

 

歯周病と診断されるのが、歯周ポケット4ミリ以上でポケットからの出血がある場合です

 

 

 

まずは上記した項目をご自身でチェックしていただき、当てはまる項目が多い方は早めの受診をお勧めします。

 

 

images-4

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

乳歯の生え替わりの時期は虫歯になりやすい

乳歯から永久歯への生え替わりの時期を、みにくいアヒルの子の時期と言われています。

 

 

 

6歳頃から乳歯が抜けたり永久歯が生えてきたりして、口の中が凸凹の状態になります。

 

 

 

また、生えてくる永久歯のスペースを確保するために、顎が成長して歯と歯の間にスペースができます。

 

 

 

こうした凸凹した歯並びや、歯と歯の間のスペースに虫歯の原因である

 

 

 

プラーク(歯垢)が溜まりやすくなります。

 

 

 

虫歯の予防のために、お口の状態に合わせた歯磨きが必要となります。

 

 

 

 

『乳歯が虫歯になっても、どうせ永久歯が生えてくるから』と思っていませんか?

 

 

 

 

ところが、乳歯をひどい虫歯にしてしまうと歯の根っこが残ってしまいます。

 

 

 

 

そのために永久歯は歯の根っこをよけて生えてくることになり、歯並びを悪くなる可能性があります。

 

 

 

生え変わってくる永久歯のためにも、虫歯予防は乳歯のうちからしっかりしておく必要があります。

 

 

 

images-6

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:小児矯正, 虫歯, 院長ブログ

歯周病と全身の関わり

歯周病と全身の関わりがある5つの症状について述べます。

 

 

誤嚥性肺炎
食事中に謝って食べ物が気管支に入ろうとすると、自然にむせます。これは生理的な反応ですが、この機能が弱まると自らの唾液や食べ物が謝って肺に入ってしまい肺炎を起こしてしまいます。
これを誤嚥性肺炎と言い、その主な原因は唾液に含まれる細菌です。
歯周病の方ほど誤嚥性肺炎になるリスクが高いと言えます。

 

 

心疾患
心疾患は食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病の方は心疾患を発症するリスクが高いことが明らかになっています。
また、歯周病が重症なほどその発症リスクが高くなるとも言われています。これは、歯周病によって生み出される炎症性物質が血流を介して心臓の血管に影響を及ぼすものだと考えられています。

 

 

糖尿病
糖尿病は、インスリンという血糖を下げるホルモンが不足したり、うまく作用しなくなることで常に血糖が高い状態となってしまう病気です。
血糖値が高い状態が続くと様々な合併症が起きやすくなります。
糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べて歯周病になる可能性が高くなります。

糖尿病の方は歯周病の治療によってインスリンが働きやすい状態になり、血糖値が改善する可能性があるということが報告されています。

 

 

早期低体重児出産

 

妊娠中の女性はホルモンの変化や、つわりにより日常の歯ブラシが不十分になりやすく結果として歯周病になりやすいのです。
そして、歯周病になってしまうと炎症性物質が母体やへその緒を通じて胎児に影響し早期低体重児出産の確率が高まると考えられています。

 

 

認知症
認知症の1つである脳血管性認知症の原因は脳卒中です。
脳の血管が硬化して起こる脳卒中は、歯周病を予防して動脈硬化のリスクを減らすことが認知症の予防につながります。
また、歯の本数が少ない方ほどアルツハイマー型認知症になりやすいとの報告もあるため、歯周病を予防してよく噛むことで、刺激が歯根膜から脳に伝わりアルツハイマー型認知症の予防につながると考えられています。

 

 

images

 

 

 

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

歯ぎしりと歯周病

無意識に歯をキリキリと擦り合わせていたり、強く噛んでしまう噛みしめ

 

 

 

こういった行為により歯や歯の周りの組織に大きなダメージを与える場合があります。

 

 

 

歯に過剰な力が加わり歯の周りの組織が持続的に圧迫されることによって、

 

 

 

歯根膜が傷み、歯槽骨もジワジワと失われてしまうのです

 

 

 

すると、歯が動いてしまい歯と歯の隙間が広がり

 

 

 

歯が倒れてくる可能性もあります。こうなってしまうと噛み合わせが変わり噛みにくくなります

 

 

 

特に歯周病に感染している患者さんは

 

 

 

感染+過剰な力という複合的な要因によって症状が悪化しやすくなってしまいます

 

 

 

また、歯周病の治療後も回復が思うように進まない場合もあります。

 

 

 

 

 

歯ぎしりからの被害を食い止める方法の1つとしてスプリント療法があります。

 

 

 

寝ている間に無意識に歯ぎしりをしてしまう睡眠時ブラキシズムが起きた際に

 

 

 

力を分散させ、被害を減らすことができます。

 

 

 

歯ぎしりで気になる方は一度ご相談ください。

 

 

 

DSC_2675

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:歯周病, 院長ブログ

虫歯の原因菌

お口の中には様々な細菌がいます。
その中でも虫歯の原因となるのは、主にミュータンス菌です。
ミュータンス菌は細菌のかたまりの歯垢(プラーク)の中に存在しています。

 

 

 

ミュータンス菌は食べ物に含まれる糖質を栄養として生活し、どんどん増えていきます。
その時に、ネバネバした物質を作り出して歯の表面に付着し、
また同時に酸を作り出して歯を溶かしてしまうのです。
これが虫歯の始まりです。
酸が歯の表面のカルシウムやリンなどのミネラルを溶かす(脱灰)と、すりガラスのように白っぽく濁って見えます。

 

 

 

 

この状態を初期虫歯といいますが、

この段階なら唾液に含まれるミネラルが歯に戻る『再石灰化』を促進することで、

元の健康な歯に戻すことも可能となります。

 

 

 

 

フッ素入り(フッ化物配合)の歯磨き粉は、歯の再石灰化を促進し、歯質を強化するのに有効ですのでオススメします。

 

 

 

日頃の歯磨きで虫歯の予防を心がけましょう。

 

images

 

 

 

下関市の歯医者、歯周病認定医【吉本歯科医院】

日付:  カテゴリ:虫歯, 院長ブログ